前回 ask + 人 + to do で人に~するように頼むという使い方を取り上げました。この方式を使って様々な表現ができますので、人に~することを ... すると言いたい時に思い出していただきたいのです。どなたも 欲しい、望むの want の使い方はご存じでしょう。 物ばかりでなく思想とか観念も求めることができます。例えば、世界平和を望んでいます(We want world peace.) とか、私たちには話し合いより行動が必要です (We want more action, and less talk.) といった具合です。 また、~したいということも want to do で表せますよね。もう一歩踏み込んで人に~してほしい、してほしくないと言いたい時には want + 人 + to do, これです。
あなたにこのワインを味わってほしいの。 I want you to taste this wine.
両国に一刻も早く和平交渉を始めてほしいと思います。 We do want the two countries to have a peace talk as quickly as possible.
そんなこと、彼にさせたくはなかったわ。 I didn't want him to do such a thing.
私に何をしてほしいの? What do you want me to do?
そんなに夜遅く家に来てもらいたくありません。 I don't want you to visit me so late.
<注釈:want you と you が目的語になるときは、親しい人、同等の立場の人にしておいた方がいいでしょう。目上の人や、あまり親しくない相手には I'd like you to do という方がおすすめです>
前回、ask 人 + to do はくだけた言い方なので、正式な依頼には request をとお話ししました。 request 人 + to do と同じように使えます。 余談ですが、昭和天皇の葬儀の折、ご着席くださいというアナウンスが You are requested to be seated. と流されました。おぉ~、そう来るか!と受け身のダブル使いにちょっと驚いたことを覚えています。動詞 seat は着席させるという意味なので be seated で着席するとなります。 レストランのウエイターは、お席にご案内しますと日本語なら言うところを I'll seat you. と言います。
母は私に大学に行きなさいと言ってくれました。 Mother told me to go to college.
父はあの男には二度と会うなと言いました。あいつは最低な奴だとも。 Father told me never to see him again. He added that guy was the worst.
帰りにコーヒー買って来てって言わなかった? Didn't I tell you to buy some coffee on your way home?
主語の立場が医者や教師ならば advise がふさわしいでしょう。
お医者様は主人にタバコを止めるように言いました。 The doctor advised my husband to stop smoking.
先生は私たちにゆっくり、はっきりと英語を話すようにと言いました。 The teacher advised us to speak English slowly and clearly.
あなたにもっと一生懸命勉強してほしいの。 I expect you to study harder.
私がそんな馬鹿な話を信じると思っているの? Do you expect me to believe such a silly story?
きっと私の家のパーティに来てくださると思ってますよ。 I fully expect you to come to our party.
(expect は十分な理由があって良い事も悪いことも予期するという意味です。 hope は良い事や起こってほしい事に用います。)