私がイタリアで買ったバッグ
こんな風に主語と動詞の入った文章で飾られた名刺、どう表現する? 昔、学校で関係代名詞、やりましたね。おお、いやだとお思いの方もあるかもしれない。でも意外と簡単なんです。名詞の後にすぐ、主語と動詞を置きます。 the bag I bought in Italy, これで「私がイタリアで買ったバッグ」となります。これは飾りのついた名詞にすぎないので、どこでも使えます。「私がイタリアで買ったバッグをあなたにあげるわ。」なら I'll give you the bag I bought in Italy. となりますし、ちょっと人に自慢げに見せて「これが、私が去年イタリアで買ったバッグなのよ」なら This is the bag I bought in Italy last year. です。文法的にご説明するならば、the bag と I bought in Italy の間に目的格の関係代名詞、which あるいは that が省略されているということです。そんなことはまあ、どうでもいいことですので、どんどん例題で使ってみましょう。
私のおじいちゃんはピカソの描いた絵を買いたいと思った。 My grandpa wanted to buy a picture Picasso painted.
ママの焼いたクッキーはいつも最高だったよ。 The cookies Mom baked were always great.
ガイドブックに書いてあったレストランで夕食をとった。 We had dinner at the restaurant we found in the guide book.
あなたが昨夜合ったブロンドの女の子がトムのガールフレンドよ。 The blond girl you met last night is Tom's girlfriend.
彼にパリで撮った写真を見せてもらったの。 He showed me the pictures he took in Paris.
母が作ってくれたドレスはどれも私のお気に入りだったわ。 I liked every dress my mother made.
英語と日本語の構造の違いにちょっと一言付け加えますと、日本語で「私がイタリアで買ったバッグを」と言っただけでは、そのあと何が来るのか聞いてみなければわかりません。 英語なら I'll give you と真っ先に、ああ、なんかくれるんだ、嬉しい!と喜びの感情を味わえます。何を? bag をくれるんだ、どんなバッグ? イタリアで買ったんだと、情報が畳み掛けてきます。じつにわかりやすいと思いませんか? 日本語で言われた場合は、最後にならないと喜べませんもの。
「私がイタリアで買ったバッグをあなたにあげる」を、また別のやり方で表現することもできます。I went to Italy and bought a bag. I'll give it to you. と短い文章に分割するのも一つの良い方法です。日本語の直訳ではなくて、内容を伝えることを心がけてみましょう。