学生の頃、先生は会話のコツをひとつ教えてくださいました。それは質問に対して、答えだけで終わらないで、答え+ワンセンテンスを心がけなさいというものでした。例えば Do you like music? に Yes だけなく、I especially like classical music. さらに続けて How about you? と訊き返せば会話が転がっていきますよね。Aren't you hungry? と訊かれたら Yes, I am. という文法的に完璧に答える代わりに、「うん、とっても」とか「ううん、あんまり」Yes, very. Not really. と短く答えた方が会話が弾む場合があります。その後、「なんか軽いものたべない?」とか「お昼食べたばっかりなの」と続けましょう。 Shall we have something light? I've just had lunch.
会話が一方的に進行しているという印象を避けるためにも相槌を打つことも大切です。I see. は最もよく使われます。「なるほど」なんて訳されますが、この see は分かるという意味です。Is that so? や Really? もお馴染みでしょう。この二つは下げ調子だと「あぁ、そうですか」、上げ調子だと「そうなんですか?」という問いかけになります。でもこの三つで会話を乗り切るのはちょっとねぇ~という感じです。ここでは、相手の言った文章の形を取って相槌を打ってみましょう。以下の簡単な例文をご覧ください。
”I go to church on Sunday." "Do you?"
"I played tennis yesterday." "Did you?
"I can speak both English and French." "Oh, can you?"
"I've been to Paris." "Have you?"
"He drinks a lot." "Does he?"
"I will be busy tomorrow." "Will you?" etc. etc.
いずれも下げ調子なら「そうですか」、上げ調子なら「そうなの?」という意味ですが、どっちにしても軽い調子で言います。
「私もよ!」「主人もよ」と言いたい時:
”I love music." "So do I."
"I've had lunch." "So have I."
"He likes wine." "So does my husband."
"I am going to see Hanako." "So am I."
"I don'to like snakes." "Neither do I."
"My son doesn't study hard." "Neither does my daughter."
"I won't be busy this afternoon." "Neither will I."
So は肯定文、neither は否定文の時に使うのがお分かりになるでしょう。
ちょっと難しいと思われる方もあるかもしれません。色々な文章で練習されることをお勧めします。